「五郎のイギリス日記」No.3 issue  15 Aug 2001(水)現在読者数は430です

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  イギリスに15年間住んでよかったと思うこと。
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 前回はイギリスに引っ越ししてくる時にどんなものを持参するかというテーマ
 でしたが、今回はイギリスに住んでみてよかったなと思うことを書いてみましょう。

1.「イギリス的な人間のやさしさ」を見て自分が「本来の人間」にもどった気がする。
  日本でバタバタ、忙しく都会の雑踏、そして田舎の人間関係のしがらみのなか
  にいたときには全く自分が一個の人間として生きているという感じがしなかった。
  いつも集団。組織。会社。ある全体に帰属しながら他人の目を意識しながら
  行動していた自分が、外国に来てからは、「完全一個の人間」として生きていく
  いうことが半ば強制的に意識転換、行動パターンの転換が行われたのかもしれない。
  夕方5時には勤務終了。それ以降は原則残業代なし。残業するのはお前の勝手。
  残業する奴は能力がないからだろう。
  

2.「公平さ」とは何かというものを考えさせられた。みんなの税金でイギリスに
  やってきたばかりの人に対しても英語を母国語としていない場合、語学のレッスン
  まだ無料である。予算は毎年カットされているけどすごいことです。日本政府は
  日本にいるガイジンに無料の日本語教育の機会を与えているのだろうか。
  グラスゴー空港のそばにある移民局の事務所に待つとき、壁に刻んだ言葉を見て
  俺は静かに涙を流した。「たとえ皮膚の色が違っていても、たとえ話す言葉が
  英語でもなくってもこの国に住む者は何人も平等な扱いを受けることをここに
  我々は保証する」とか書いてあった。今度デジカメで撮影したその看板をネットで
  公開しましょう。日本にいるガイジンにそういう言葉のかけらもどこかで書いて
  あるのか、俺は恥ずかしくなった。海外に住む日本人は現地ではすべて“ガイジン”
  になるのだということ。自分は“少数民族、””マイノリティ”になるのだと
  いうことを絶対忘れて海外に渡航してはならない。

3. 他人の生活には干渉しない。(他人のことをぺちゃぺちゃ話するのは好きだが)
  明治大学の体育会のOBがエディンバラの中心部をパンツを裏返しにしてかっ歩
  していても誰も何も言わない。「Oh! It's oriental new fashion。」で終わり。
  今日グラスゴーのビジネス街を走って来たが、膝までの革ジャンやオーバー
  コートを着た人でいっぱいだった。洗濯物をいっぱい庭に干していて大雨が二日
  三日続けて降ってもそのまま。誰も何も言わない。
  
4.  ルールを破る奴は容赦しない。イギリスにもいい加減な人間はいっぱいいる。
  しかし、基本ルールで裁く。ルールを破る奴はほとんど問答無用。でもないけど
  異議申し立ては2週間以内とか、反論のチャンスは必ずあります。

5. イギリスはどこに行っても緑の芝生(ゴルフ・コースも含めて)で包まれている感じ
  がする。のっぽのビルはロンドンのみ。渋滞はロンドン以外は主要都市の朝と夕方の
  ラッシュアワーのみ。

6. イギリスの自然は美しい。やさしい自然の美しさがたまらない。
  野うさぎもリスも羊も牛もみんな歓迎してくれる。やさしいリトリーバーもいっぱい。
  ロンドンのテームズ河。そしてウエールズとスコットランドの山と湖はもう最高だ。
  ロンドンの夜の劇場巡りも楽しい。
  「3泊四日ぐらいの大急ぎ集団バスツァー」ではその国を何も見たことには
  ならないだろう。自分で歩く。走ってみる。住んでみる。これが一番。
  一度レンタカーを借りて1週間もしくは10日間ウエールズとスコットランドを
  走ってみたらボクの言っている意味が絶対わかるでしょう。ボクはWalesの山は
  もう30回ぐらい走ったし、スコットランドの山はもう100回は越えています。
  一度走ってみたら、あなたはもう日本には帰るたくなくなります。
  いったいなぜかって? ボクは答えは教えません。

7. イギリスの一般道路、高速道路ほとんど無料。車で走れる道路の99%ぐらいが無料。
  一度取得した免許はほぼ一生OK。

8. 街には電線もないし、商業看板もほんの少ししかない。人間らしく生活するにはない
  ほうがいい。ウン万ボルトの高圧線が街で見れるのはバーミンガムぐらいかな。

9. 太陽もあまりなく、やや暗い人間性(イギリス人の孤独)も感じるが、仲間と話して
  いるときのジョークのとばしあいはすべてを忘れさせる。

10. 会社では社長でもファースト・ネームで呼んじゃうのがおもしろい。
  自分の後から来る人のためにドアを開けて待っていたりするのは普通。これは別に
  イギリスだけではないと思うが。逆にファーストネームで呼び合うことをしない
  というのはいつまでも「私」と「あなた」は人間的なつきあいをしないと言う意味。

11.「順番を待つ」順番を無視する人間は絶対許さないという文化は「公平さ」の基本かな。
  ちゃんと待っていれば必ずあなたの番がやってきて他の人と同じくサービスが受けら
  れますと言う意味。ドーバーのフェリー港で順番をとばした人間が数百台の車の一番
  後列になったのを俺は見ている。銀行で順番をとばした人間をちゃんと見ていて
  「あなたの番じゃないわね。」とこうなる。

12. 日本みたいに地震がまったくない。ほとんどゼロ。1年に一回ぐらい震度1.5ぐらい。
   それはきっと大型トラックが家の前を通過した時でしょう。  

13. ヘビがほとんどいない。(一部の山にはいますが)
   ちいさい毒を持った蛇はいるけど、見たことがある人は100人中2人か3人でしょう。
   ボクが日本にいたときは家の中。納屋の中。味噌部屋。でかいのがいたし。
   ボクはヘビがダメ。だからイギリスにいます。

14. 日本にいるときなぜかいっぱい嫌な夢を見ました。小さいときに見た夢をたまに
   思い出していたのでしょう。でもイギリスに来て15年。日本にいたときにみた
   嫌な夢は一回もみなくなりました。これは不思議ね。イギリスには特にScotland
    ではお化けの話はいっぱいあるのにね。悪い夢をみる人は日本を脱出したほうが
   いいでしょう。
  

 また長くなってしまったようです。できるだけ短くしてこのマグ配信が長く続くように
 しなくては思いつつ。。第一回めと二回めの発信メールが文字化けしちゃったようです。
 このPageMillのフォント設定がJapanese EUCになっていたためだと思います。今回は
 だいじょうぶかな? もし文字化けしていないのを配信してほしい人は遠慮なくメール
 下さい。横幅もはみ出ちゃうというご指摘もあったので今回から横幅を縮めました。
 読者からのメールはありがたいですね。少し遅れても必ず返事を書こうと思っています。
 質問等でも大歓迎します。遠慮なくどうぞ。おかげさまでまだ2回しか書いていないの
 配信申し込み者数が430人に達しました。ありがとうございます。ボクの経験がほんの
 ちょっとでも読者の将来の海外旅行、海外生活等に役に立てば幸いです。
  一人でも多くの人が1日でも多くそして1cmでも大きな幸せを感じる瞬間があれば,
  ボクは幸せです。では明日も皆さん、Have a very nice day !!
五郎。

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マガジンID: 0000073957  「五郎のイギリス日記」
発行周期: 原則不定期ですが1週間に3回ぐらいをめざします。
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